2026.06.11

アイラップはいいぞ

アイラップ
この5文字からなるアイテムをご存知の方はいるだろうか。
自炊界隈に生息している人なら1度は目にしたことがある文字だと思う。

そうでない人もスーパーやドラッグストアの片隅のお弁当コーナーでリケンラップなどと隣り合わせで配置してある三角形の濃いオレンジ色のパッケージを見たことがあるのではなかろうか。あれがアイラップである。
ラップと称しているが箱から取り出した見た目はレジ横のサッカー台に高確率で置いてあるポリ袋と瓜二つ。ラップと書いてあるのにラップじゃない。これは“アイラップ”という独立した商品なのである。

私とアイラップの出会いは去年の正月の帰省時だった。故郷に帰り休みを満喫して帰る間際、身内が銀行の粗品で頂いてキッチンの片隅で持て余していたものを寄越したのである。
その時の私はアイラップという名前自体は知っていても買うのはな…という状態だったため、ありがたくもらって自宅へ帰ったのである。

しかし持ち帰ったはいいものの活用方法を見いだせず、その後しばらくアイラップは日の目を見ることなくキッチンのちょっと高い戸棚の隅に打ち捨てられていた。

そんな哀れな扱いを受けていたアイラップに転機が訪れたのはそれから3ヶ月後のある日。SNSでアイラップを利用したあるレシピを見たことが切っ掛けだった。
それはホットケーキミックスを使ったレンジ蒸しパン。アイラップにホットケーキミックスひと袋、牛乳10ml、卵1個、お好みではちみつ等を全部入れて揉みこみ、レンジで600wで4分ほど加熱すると出来上がる。
ほう、と思った私は同時にキッチンのちょっと高いところにある戸棚に打ち捨てられてグレる寸前だったアイラップの存在を思い出し、思い立ったが吉日と金曜日の会社帰りにスーパーに寄り、必要な材料を買い集め土曜の遅い朝にレシピを実行してみたのである。
結果は成功。それからレシピの手軽さが気に入って、最近の休日の朝ごはんは専らこの蒸しパンを作って食している。

それからというものSNSでアイラップを活用したレシピを検索してみることが増えた。ポテトサラダもレンジでチンしたじゃがいもにマヨネーズをアイラップに入れて潰せば手軽に作れるとの投稿があり、試してみたところ少ない手間で作れた。あまり褒められたことではないが袋に入れたまま食せば器も汚れない。サッカー台に置いてあるポリ袋よりも破れにくく熱にも強いので湯煎調理もいけるようだ。
それに気づいてからは平日の夜、遅い夕食にアイラップで作るレンチンうどんが定番になった。アイラップによって食器を洗う家事の手間がひとつ省けたことにより、平日夜の自炊のハードルを格段に下げることに成功したのである。

また、冷蔵庫での野菜の保存にも重宝している。ニラや長ネギ、バナナなど気がつけば冷蔵庫の端っこでしなっていたり熟れ過ぎてしまっていたりする食材をアイラップに入れて口を結んで冷蔵庫に入れるだけで持ちが違う。ニラは1週間経ってもシャキッとしているしバナナも程よい黄色を保っている。

私にとってこれは革命であった。今やアイラップはキッチン戸棚のちょっと高いところに放置されていたなんかよくわからんモノから常にストックを2個用意しておく生活の必須アイテムに見事昇格した。
最近はそれに加えて“アイラップホルダー”なるアイラップ専用のガジェットも手に入れた。アイラップを広げて引っ掛けられて食品が入れやすくなり、そのままレンジに入れることも出来るアイラップの拡張アイテムである。アイラップをセットした見た目は控えめに言って底の抜けた三角コーナーだが、私のアイラップと共に歩む日常をより良くしてくれる製品である。

アイラップは見た目はただのポリ袋。しかしそれ故に使い手の工夫次第で千差万別の活躍を見せてくれる。日々の食事作りの調理アイテムとして、食品の保存袋として。湯煎調理もいけるようなのでいざという時の防災用品として備蓄しておくのもいいかもしれない。

ここまでつらつらと色々書いたが結局私の言いたいことは一つである。

アイラップはいいぞ。

CT事業部東京ディビジョン/ノム